ブッダの悟り

🕉️ 王子シッダールタ、ブッダになる

紀元前6世紀、カピラ城の王子シッダールタ・ゴータマは人間が経験する生老病死の苦しみ（四苦）を目撃し衝撃を受けました。彼は王位と家族を後にして出家し、6年の苦行の末に菩提樹の下で宇宙の理を悟りブッダ (Buddha, 目覚めた者)となりました。彼は極端な快楽も、極端な苦行でもない中道を通じて心の平和を得ました。

📚 四諦と八正道

ブッダの教えの核心は四諦（四つの聖なる真理）です。1. 人生は苦である（苦）。2. 苦の原因は執着と欲望である（集）。3. 執着をなくせば苦が消える（滅）。4. その道は正しい見解、思考、言葉など8つの正しい道（八正道）を歩むことである（道）。これを通じて輪廻の鎖を断ち切り、永遠の平和である涅槃 (Nirvana) に至ることが仏教の目標です。